因島公園と地蔵鼻

観光・見学 因島

因島公園


公園遊歩道から生口島を望む

 因島公園は、因島で白滝山に並ぶ眺めの良い場所で、土生港のすぐ裏手に位置しています。標高207mの天狗山一帯が公園になっていて、春は1,000本の桜、秋は紅葉が名物で、ここから見る夕日は因島八景のひとつに選ばれています。天狗山の尾根は海際まで伸びていて、室町時代に因島村上水軍の居城だった長崎城が建てられていました。現在でも岩礁に桟橋の枕穴が残っているそうです。

 公園には遊具はなく、遊歩道が中心になっています。遊歩道からは、生名島、弓削島、岩城島、生口島と多くの島が見えます。また生口島との間には、白い砂浜が縁取る鶴島、平内島と亀島が浮かびます。山のない平らな島々は、しまなみ海道でも珍しく風情のある風景です。目の前にある土生港は、周辺の島々を結ぶ航路の拠点となっていて、フェリーや高速船、タグボートなどが行き交う様子を見ていると時間を忘れてしまうほどです。


弓削、佐島、弓削大橋を望む

因島水軍スカイラインを望む

地蔵鼻


地蔵鼻

 因島の南東にある地蔵鼻は東に突き出た小さな半島で、先端には8世紀頃から中部瀬戸内海を守る海の関所が置かれていました。室町時代には美可崎(土岐)城と呼ばれる城が築かれ、本丸と二の丸があったそうです。この城には村上水軍五家将の一人、南三河守通弘の命により金山亦兵衛康時が奉行として在城して帆別銭や駄別銭の徴収を行っていました。岬の南には入り江があり船隠しと言われています。

 この地蔵鼻には悲しい話が伝わります。昔々、周防の国から琴の修行のために都に向かっていた娘が関所破りの罪で捉えられます。城主であった金山亦兵衛康時は、娘の美しさと琴の調べに惚れ込み自分の手元に置こうとしたところ、故郷に想いを寄せる若者がいると断られました。康時はどうしても応じない娘に腹を立てて砂浜で切り捨ててしまいました。それから夜毎に娘のすすり泣く声と琴の音が聞こえるようになり、参ってしまった康時は、浜辺にある石に地蔵を掘り手厚く供養したところ、すすり泣く声と琴の音は止まったということです。しばらくしてその話を聞いた周防の若者が地蔵鼻で娘の後を追い入水します。その時、地蔵の目からはポロポロと涙がこぼれ落ち、みるみるうちに小石になってあたりに散らばったと言われます。

 この伝説がもとになって、ここのお地蔵さんに祈願し、娘の想いが込められた小石を持ち帰ると恋が成就すると言われていて、縁結び、子授け、安産など願い事をする女性が大勢訪れます。また、願いがかなうと石地蔵を作ってお礼参りをする習慣があり、現在でも多くの石地蔵が遊歩道脇に納められています。地蔵鼻へ向かう遊歩道は、海に近く崖の下を通るため、高波や荒天時にはご注意ください。


石地蔵

地蔵鼻に続く遊歩道

地蔵鼻に続く遊歩道

岬燈籠


施設名 因島公園
カテゴリ 観光・見学
エリア 因島
住所 広島県尾道市因島土生町
料金 駐車場 無料
交通 土生港から約2km
車で約5分
自転車で約15分
施設名 地蔵鼻
カテゴリ 観光・見学
エリア 因島
住所 広島県尾道市因島三庄町
料金 駐車場 無料
交通 土生港から約6km
車で約10分
自転車で約30分
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因島公園

因島公園

因島公園の遊歩道

地蔵鼻への遊歩道入口

地蔵鼻遊歩道

取材日:2015年2月2日 | Top > どこに行く > 広島側島嶼部 > 因島公園と地蔵鼻


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