延喜・野間地区の石塔

見学 今治

乗禅寺と石造物11基


11基の石造物

 今治市延喜にある乗禅寺は「えんぎ観音」とも呼ばれ、地元の人々に親しまれているお寺です。醍醐天皇の時代、今治市の野間地区に頓魚上人と呼ばれる名僧がいました。病を得た醍醐天皇は菅原道真からこの僧のことを聞き、都に召したところ、3日もしないうちに病気が治りました。そのことを喜んだ天皇がこの地に七堂伽藍を建立したのが乗禅寺のはじまりと言われています。901年に年号が延喜に改元され、帝の勅願寺となりました。この地の地名が延喜というのも、こうしたことに関係しているのでしょう。

 ところで、乗禅寺の本堂の前には慈照門といわれる山門があります。これは今治城の武家専用の通用門でしたが、廃城令で不要になったものを個人が引き取り、ここに寄進したものです。

 乗禅寺の裏山に五輪塔4基、宝篋印塔5基、宝塔2基、合計11基の石塔があります。これらの石塔は先祖供養などのために、この地区のあちこちに建っていたものをここに集めて保存しているものです。石塔は14世紀の鎌倉時代中期から南北朝時代のもので、花崗岩でできています。大きなものは高さが260cmあり、どれも装飾性が強く、この地方の信仰と文化の高さを伝えるものとして、1961年に国の重要文化財に指定されました。


乗禅寺境内

石造物のある裏山

11基の石造物

慈照門

野間神社と宝篋印塔


宝篋印塔

 野間神社は今治市野間にある大きな神社で創立年代は不明です。766年に伊曽乃神社、大山祇神社、伊豫神社と共に従五位下・神戸二烟の格付けを受け、837年には大山祇神社と共に南海道で初めての名神大社として格付けされた、由緒ある神社です。境内では毎年5月3日の春祭りには、伝統芸能「継ぎ獅子」が奉納されます。今治市内で開催される継ぎ獅子のなかでも規模の大きなもので、神門と階段の間の広場で行われ、地区の継ぎ獅子が集まり、大勢の見物客でにぎわいます。

 境内の奥にある宝篋印塔は、全高が280cmほどの大きなもので、重厚な花崗岩製。1322年に病を除き延命のために造られたと刻銘されています。ちなみに上部にある相輪は江戸時代に作り直されたものです。

 塔身の下にある縦にぎゅっと圧縮した台形を逆さにしたような受け台は、この辺りの宝篋印塔の特徴で、越智式と呼ばれています。隅飾には月輪と梵字が刻まれていて細やかな装飾が施されています。

 この宝篋印塔は、元々、神社の下方の田んぼの中にあったものを、現在の場所に移設安置したものと伝えられています。


五輪塔

宝篋印塔

野間神社本殿

野間神社神門


施設名 乗禅寺
カテゴリ 見学
エリア 今治
住所 愛媛県今治市延喜600
料金 駐車場 無料
交通 JR今治駅から約5km
車で約10分
自転車で約25分
施設名 野間神社
カテゴリ 見学
エリア 今治
住所 愛媛県今治市神宮甲699
料金 駐車場 無料
交通 JR今治駅から約5km
車で約10分
自転車で約25分
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乗禅寺の石塔

乗禅寺の石塔

乗禅寺の石塔

野間神社の宝篋印塔

野間神社境内

野間神社境内

野間神社境内

取材日:2014年11月19日 | Top > どこに行く > 愛媛側陸地部 > 延喜・野間地区の石塔


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